紅茶といえば、「ストレートティー」「ブレンドティー」「フレーバーティー」の3種類が思い浮かぶでしょう。それぞれの違いを詳しく見ていきましょう。
まず、紅茶とは茶葉そのものを使ったお茶を指します。この紅茶には、「ストレートティー」と「ブレンドティー」が含まれます。一方、フレーバーティーは、茶葉に人工的に香りを付けたものであり、厳密には紅茶とは異なります。
また、ハーブティーは香草を使ったお茶であり、紅茶とは別物です。紅茶とブレンドすることで新たな風味を楽しむこともできます。
それでは、「ストレートティー」「ブレンドティー」「フレーバーティー」の特徴と種類を紹介します。
ストレートティーとは？
「ストレートティー」とは、他の茶葉を混ぜず、特定の地域で収穫された茶葉のみを使った紅茶です。このため、産地の名前がそのままつけられ「エリアティー」とも呼ばれます。別名として「原茶」「クラシック」「ピュアティー」などもあります。
産地ごとの気候や風土により、茶葉の風味も異なります。産地の風味をそのまま楽しみたいなら、ストレートティーが最適です。
代表的なストレートティーには、ダージリン、ウバ、キームンの3種類があります。これらは世界三大紅茶とされています。
ブレンドティーとは？
「ブレンドティー」とは、異なる産地や収穫時期、グレードの茶葉を混ぜた紅茶です。
同じ産地でも年ごとの気候や収穫時期により品質が変わり、それが価格に影響します。この品質や価格を安定させるため、茶葉をブレンドして販売するのです。また、国ごとの水質に合わせたブレンドも行われます。
市販されている紅茶の多くはブレンドティーで、一見産地の名前が付いたストレートティーに見える商品でも、「アッサム70％以上」「ダージリン70%、その他30％」と表記されていることがあります。
しかし、ブレンドティーには独自の風味や色を楽しむ魅力があり、プロのティーブレンダーによる技術でいつでも美味しい紅茶を楽しめます。
代表的なブレンドティーには、モーニングティーやイングリッシュブレックファストがあります。
フレーバーティーとは？
「フレーバーティー」とは、茶葉にフルーツや花などの香りを人工的に付けた紅茶です。茶葉そのものの風味を楽しむストレートティーとは異なり、香りを楽しむお茶です。フレーバーティーには、次の3つの着香方法があります。
- 茶葉に花やフルーツ、スパイスなどの精油や香料を吹き付ける方法。（アールグレイなど）
- 香りが移りやすい茶葉の特性を利用して、香りの強いものを近くに置いて香りを移す方法。「センテッドティー」とも呼ばれます。（ジャスミンティーなど）
- ドライフルーツや花弁を茶葉に混ぜる方法。「ブレンテッドティー」とも呼ばれます。（ローズティーなど）
代表的なフレーバーティーには、ベルガモットの香りが特徴のアールグレイがあります。
まとめ
紅茶にはさまざまな種類があり、それぞれに独自の特徴と魅力があります。
ストレートティーは産地ごとの個性的な風味を楽しむことができ、ブレンドティーは多彩な味わいと安定した品質を提供します。さらに、フレーバーティーは香り豊かな楽しみ方を提供し、紅茶の楽しみ方の幅を広げてくれます。
紅茶を選ぶ際には、自分の好みや気分に合わせてこれらの種類を試してみると、新たな発見があるでしょう。シンプルなストレートティーで産地の風味を堪能するのも良し、プロのブレンダーが手掛けたブレンドティーで安定した美味しさを楽しむのも良し、またはフレーバーティーで香りに癒されるのも素敵です。
あなたのティータイムがより豊かで楽しいものになるように、お気に入りの紅茶を見つけてみてください。
