アールグレイとダージリンの違いをご存知ですか?すぐに答えられる方は、普段から紅茶を楽しんでいることでしょう。
実はこの2つの有名な紅茶には、茶葉の種類、味わい、香りの三つの違いがあります。今回は、アールグレイとダージリンの違いについて解説します。
アールグレイとダージリンの違い
カフェでよく見かけるダージリンとアールグレイですが、実は全く異なる紅茶です。
ダージリンは、インドのダージリン地方で生産されるお茶だけがその名を冠することができます。一方、アールグレイは紅茶にベルガモットという柑橘系の香りを付けたフレーバーティーです。ベルガモットは柑橘の一種で、アールグレイの特徴的な香りを生み出します。
ちなみに、アールグレイの名前はイギリスのグレイ伯爵に由来しています。彼が好んでいた中国の紅茶には「リュウガン」という果実の香りが付けられており、それを再現するためにベルガモットが使用されたと言われています。リュウガンとは、龍の眼のように見えることからその名が付けられ、ライチに似たフルーティな味わいが特徴です。
アールグレイとダージリンの違い【紅茶の種類】
まず、アールグレイとダージリンの最初の違いは紅茶の種類にあります。
- アールグレイ:フレーバーティーの一種。主にセイロンやキームンなどの茶葉に柑橘の香りを付けたもの
- ダージリン:インドのダージリン地方で収穫されるエリアティーの一種
つまり、アールグレイは茶葉の名前ではなく、商品名や銘柄を示す用語です。このため、使用する茶葉は紅茶店によって異なり、さまざまな味わいが楽しめます。
アールグレイとダージリンの違い【紅茶の香り】
次に、アールグレイとダージリンの香りの違いを見てみましょう。
- アールグレイ:ベルガモットの柑橘の香りが特徴
- ダージリン:香り付けをしていないため、茶葉本来の自然な香りが楽しめる
アールグレイは人工的な香りが特徴的ですが、ダージリンは自然な紅茶の香りが魅力です。
アールグレイとダージリンの違い【紅茶の味わい】
最後に、アールグレイとダージリンの味わいの違いについてです。
アールグレイ
使用する茶葉によって味わいが変わります。セイロンティーを使ったものは爽やかな味わい、キームン茶葉を使用したものはキレのある味わいです。
ダージリン
収穫時期によって味が異なります。特に旬のダージリンはマスカテルフレーバーという上品な味わいが特徴で、「紅茶のシャンパン」とも呼ばれます。
ダージリンの希少性と産出量
ダージリンはインドで生産される紅茶の中でも生産量が1%にも満たず、非常に希少です。名前が有名であるため、ダージリン地方周辺のお茶や他の産地の茶葉が混ぜられることが問題となっています。
本物のダージリンは春・夏・秋の三回の収穫時期があり、それぞれ異なる味わいが楽しめます。
- 春摘みのファーストフラッシュ
- 夏摘みのセカンドフラッシュ
- 秋摘みのオータムナル
まとめ
この記事の要点をまとめると…
- ダージリンはインドの特定地域で生産される紅茶
- アールグレイはベルガモットの香りを付けたフレーバーティー
- ミルクティーが好きな方には、香り豊かなアールグレイやダージリンのオータムナルがおすすめ
- ストレートティーが好きな方には、上品な渋みを楽しめるダージリンが最適
いかがでしたでしょうか?上品でリラックスしたい時にはダージリン、さっぱりとリフレッシュしたい時はアールグレイなど、シーンに応じて紅茶を選ぶのも素敵です。ぜひ紅茶選びの参考にしてくださいね。