インドネシア、ジャワ紅茶の魅力と歴史

ジャワ紅茶 紅茶

紅茶の主要生産国といえば、インドやケニア、スリランカが一般的に知られていますが、実はインドネシアもこれらに次ぐ大きな生産国です。

特にジャワ島は紅茶の一大産地として有名で、大塚食品の「ジャワティストレート」もその名の通り、ジャワ島産の紅茶を使用しています。

今回はジャワ紅茶の特徴やフードペアリングについて詳しく見ていきましょう。

インドネシアの紅茶の歴史

インドネシアの紅茶について初めて取り上げるので、その歴史と現状を簡単に紹介します。

インドネシアの教育文化研究技術省のブログによると、最初にチャノキがインドネシアに持ち込まれたのは1684年で、ドイツの植物学者アンドレアス・クレイエルによって中国から持ち込まれました。

しかし、本格的な栽培が成功したのは1826年のジャワ島ボゴール植物園でのことでした。その後、ジャワ島を中心にチャノキの栽培が広がりました。

インドネシアの紅茶産業は1890年以降に確立されましたが、第二次世界大戦や独立に伴う混乱で茶畑は荒廃しました。1960年代以降に復興を遂げ、現在に至るまで約60年の歴史があります。

インドネシアの紅茶産業の現状

インドネシアの紅茶産業はこの60年で大きく成長し、現在では世界でも有数のお茶の生産国となっています。

国際茶業委員会の統計によると、2020年のインドネシアの茶生産量は126,000トンで、これは世界第7位の生産量です。うち28,700トンが緑茶で、残りの97,000トンが紅茶と推定されます。

製造方法別では、オーソドックス製法の茶葉が約88,000トン、CTC製法の茶葉が約9,000トンで、インドネシア紅茶の大部分はオーソドックスタイプです。

特にジャワ島はインドネシア全体の茶葉生産量の80%以上を占める重要な地域です。

ジャワ紅茶の特徴

ジャワ紅茶の特徴を一言で表すなら、「青みを帯びた香りとマイルドでさっぱりとした味わい」です。

ミルクティーにも適していますが、基本的にはストレートティーとして楽しむのがおすすめです。また、アイスティーやフルーツティーのベースとしても優れています。

ジャワ紅茶はスリランカ紅茶に似ていると言われることもありますが、全体的にあっさりとした味わいで、渋味や苦味が控えめです。そのため、ミルクや砂糖を加えなくても飲みやすいのが魅力です。

ジャワ紅茶と合う食べ物

淡白な味わいのジャワ紅茶は、食事と一緒に楽しむのに最適です。

適度な渋味と青みを帯びた香りが口の中をリフレッシュしてくれるので、味の濃い料理や脂っこい食べ物との相性が抜群です。

もちろん、甘いお菓子ともよく合います。ジャワ紅茶はそのバランスの取れた風味のおかげで、どんな食べ物とも合わせやすい万能なお茶と言えるでしょう。

 

まとめ

要点をまとめると…

・インドネシアのジャワ島は、紅茶の主要な産地として知られ、その紅茶は青みを帯びた香りとマイルドな味わいが特徴

・歴史的には1826年にチャノキの栽培が成功し、第二次世界大戦や独立に伴う混乱を乗り越え、1960年代以降に復興を遂げた

・現在では世界第7位の紅茶生産国となり、特にジャワ島がその中心的な役割を果たしている

・ジャワ紅茶はストレートティーとしての美味しさはもちろん、ミルクティーやアイスティー、・その淡白な味わいは食事と一緒に楽しむのに最適で、どんな食べ物とも相性がフルーツティーとしても楽しめる

ジャワ紅茶を楽しむことで、インドネシアの豊かな紅茶文化を感じながら、日常のひとときをより豊かにしてみてはいかがでしょうか。

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